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岸本斉史の新作:世界観や絵コンテ案を明かす対談。

読売新聞は岸本の新作を宣伝する展覧会に大ページを割いた。展覧会では、岸本斉史氏のインタビュー(『君も完璧じゃなくていい』)のほか、岸本氏の手描きの絵コンテスケッチも展示します。見てみましょう。 (インタビューQ&Aは最後のページに飛びます。)

世界観:

独特の機械文明を持つ異世界で、八丸という名の少年は父親と暮らし、巨大な生命維持装置に頼って日々を過ごしている。彼はゲームに明け暮れる日々を送っている。この世界には人間の侍、そしてさらに高度なサイボーグ侍が暮らしている。ある日、猫侍の達磨が現れ、八丸の運命を一変させる。

導入部によると、人間の侍は「サムライ」、サイボーグの侍は「サムライ」と呼ばれています。どちらも「サムライ」と訳されますが、発音は全く異なります。作品名にも「サムライ」と「侍」が使われています。また、統計によると、*NARUTO *の再生回数は海外1億回未満、国内1億5,300万回、海外9,700万回で、合計2億5,000万回を超えています。

岸本氏インタビュー(ドラえもん同盟翻訳

Q:ナルトを描き終えた時の感想はいかがでしたか?

A: やっと自由に呼吸できるようになった気がします。ナルトを描いている時は水中を泳いでいるような感覚でしたが、今はやっと広い空の下に立って、自由に呼吸できるようになりました。特に連載が終わって最初の2年間は、よく外を散歩していました。

Q: あなたにとってナルトはどんな存在ですか?

A:まるで自分の子供のような感覚です。兄弟であり、パートナーのような関係でもあります。時には自分自身を映し出す鏡のように感じることもありますし、時にはマンガのような商業作品の視点から見ることもあります。最近、『NARUTO -ナルト-』の第一話を何度も読み返して、当時の自分の描き方に驚かされました。

もちろん、反省点もあります。自分が生み出すキャラクターはみんな大好きなので、なるべく丁寧に描くようにしています。ただ、主人公とそれに繋がる脇役の描写が少し長すぎたんです。当時のジャンプ編集長に「読者はNARUTOを見たいんだ!」と怒られたほどです。この反省を新作に活かしていきたいです。

Q: NARUTOが世界中で人気があることについてどう思いますか?

A:皆さん、忍者が好きなんですね…?アニメも含めて、当初は海外展開を目標にしていたのですが、ここまで人気になるとは思っていなかったので、ちょっと驚きです。

Q: 5年後の新作では、侍を目指す少年が主人公となっています。

A: 当初は『NARUTO』とは全く違う方向性で物語を展開していく構想でした。しかし、読者は本当にそれを望んでいるのだろうか?もしかしたら、和風の世界観の方が分かりやすく、親しみやすいのではないかと考え、設定を見直し、新たな設定を作りました。

私自身、侍に憧れています。子供の頃、祖父母と一緒に『必殺仕事人』や『大江戸捜査網』といった時代劇を見ていました。侍は行動を通して忠誠心や正義を示し、忠義を貫く姿が印象的でした。一方、私はいつも弱々しく、強くない印象を受けてしまうので、もっと男らしい男性に憧れます。

私も『スター・ウォーズ』などのSF作品が好きなので、この2つを組み合わせたいと思いました。SF作品は読者に説明が必要な場面が多いのですが、そういう場面で侍をキャラクターにすることで、より分かりやすくなるんじゃないか?そう思ったんです。

Q:作画監督は新人の大久保彰さんですが、彼の役割は何でしょうか?

A: 原作者として、構成、セリフ、コマ割りなどの絵コンテを担当しました。

大久保さんを作画に選んだのは、誰よりも彼の絵を通してこの漫画を読みたかったからです。9年間アシスタントを務めさせていただき、彼の絵には優しく温かいところを感じています。彼の才能を世に知らしめたいと思ったからこそ、今回の連載が実現したと言っても過言ではありません。彼の絵は私のものを超えているように感じています。こうして若い世代に追い抜かれることで、私自身も成長できると感じています。

Q:『侍 八丸伝』の主人公は、元気いっぱいのナルトとは違い、とても痩せていて弱い少年です。

A: 私も子供の頃は痩せていて小柄でした。今はアレルギー体質の子どもが増えているので、そういう子どもたちの気持ちに寄り添いたいと思っています。完璧な主人公に共感するのは難しいです。障害のある子どもたちの葛藤を描くことが、私にとって最大の喜びです。

Q:NARUTOでは様々な家族愛が描かれています。そして、侍八丸では父と息子の強い絆も描かれています。

A:理想の父子関係を描きたかったからです。『NARUTO』連載当時は24歳、今は44歳の父親です。子の気持ちも親の気持ちも、どちらもよく分かります。自分の幼少期を思い出しながら、八丸の気持ちを描きました。

Q: 子どもたちに伝えたいメッセージは何ですか?

A:説教臭くなってしまうので、そういうテーマは出しません。読者にはもっと自由に作品に触れてほしいと思っています。ただ、今の子どもたちは私の子ども時代とは違って、明るい未来を想像できないかもしれないと感じています。だから、『侍八丸伝』がそんな子どもたちの勇気になればそれでいいと思っています。