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日本のアニメ業界における労働搾取問題は幾度となく報じられてきたにもかかわらず、改善の兆しは見られない。最近では、老舗アニメスタジオ「マッドハウス」が、従業員に月393時間もの長時間労働を強いていることが日本のメディアによって暴露された。このような長時間労働は、従業員にとって過労死寸前と言えるほどの深刻な事態だ。しかも、会社は法定の残業代を支払っていない。一体、このような過酷な労働に何の意味があるのか。 坂倉昇平氏は、労働改善政策を推進し、労働者の権利獲得を支援する活動家です。今月初め、アニメ制作会社マッドハウスで「制作部長」として働くA氏の労働条件改善を求める闘いを支援すると発表し、大きな話題となりました。彼が明らかにした内容から、マッドハウスの労働条件が劣悪であることが窺えます。 近年は『ちはやふる』『ダイヤのA』『宇宙よりも遠い場所』『カードキャプターさくら クリアカード編』といった人気アニメを制作してきましたが、遅れを取り戻すため、毎月200時間以上の残業を強いられています。深夜から早朝まで働き、休日出勤も強いられています。Aさんは過労で倒れ、救急車で運ばれることもありました。 今月初めにこの暴露記事が浮上した後、マッドハウスのアニメ作品はたちまちネット上で嘲笑の的となりました。ゴシップメディアや雑誌は、気を失ったA氏へのインタビュー記事など、詳細な記事を掲載し、彼がいかに会社のために精力的に働いていたかを語っています。文春オンラインが作成したこの長文の記事では、マッドハウスの不正行為が以下のように詳細に報じられています。 「残業時間は約220時間。国の過労死基準は80~100時間で、基準を大きく超えている」 「制作進行役として、原画を集めるためにあちこち車で回らないといけないんです。アニメーターの方々はそれぞれ違う場所に住んでいるので、夜遅くに一人ずつ訪問することもよくあります。」 入社前、マッドハウスは業界では優良企業だと聞いていました。しかし、実際に勤務時間を確認してみるうちに、公式の勤務時間は見せかけで、本来は10時から19時までなのに、皆が正午過ぎに出勤していたんです。何時に退社していいのかわからない状態がほとんどでした。残業代も出ないんだから、出勤簿は適当に記入していいよ、なんて言われることもありました。もちろん、きちんと記入していましたよ。 興味深いのは、この報道ではアニメ業界に焦点を当てたアニメ「SHIROBAKO」も引用され、A氏という人物の仕事ぶりが描写されていたことだ。確かに業界を語る際には必ず「SHIROBAKO」が挙げられているが、現実はアニメよりもはるかに残酷なのだ。 しかし、『SHIROBAKO』を制作したアニメーションスタジオのPAWORKSでさえ、最近、業界の問題について問われた際に「宮森あおいさんみたいに可愛くて優秀なアニメスタジオってあるんですか? いや、現実はそんなに甘くないんです」と発言した。今回の事件を機に、アニメ制作者たちの意識が高まり、現状が変わることを期待したい。 |